国内で未販売の海外版(グローバル版など)スマホの種類とメリット・デメリット、購入時の注意点と購入先を解説
こんにちは。たまに日本で見慣れないような不思議なスマホを使っている人を見たことがあるかもしれません。
もしかしたらそれは海外で販売されているグローバル版若しくは大陸版スマホである可能性があります。
なぜわざわざ輸入してまで海外のスマートフォンをつかうユーザーがいるのでしょうか?
そこで今回は国内で未発売の海外版スマホの種類とメリット・デメリット、購入時の注意点を紹介したいと思います。
海外版のスマホとは?
スマホは国内で販売されているものも多くありますが,当然ですが海外でもスマホは販売されています。
その関係もあってスマホは基本的に販売されている国や地域によって仕様を変えて販売しています。日本で販売されていないスマホ全般のことを海外版スマホと言います。
そのうち,日本で販売されていない広い地域での使用を想定されたスマホ全般を主にグローバル版のスマホといいます。
そのほかによく見る海外のスマホとして日本版のようにその国内や地域が絞られているなかでの使用を想定された仕様のスマホに大陸(中国)版,インド版などがあります。
グローバル版と大陸版の違い
大陸版のスマホは中国の法律や規制などの関係で言語が英語や中国語しか対応していなかったり,対応バンドが狭かったり,Playストアがプリインストールされていないなどグローバル版のように広い海外での使用を想定されていないので,初心者が使うにはかなりハードルが高いです。
同じ海外で販売されているスマホですが,グローバル版のほうが比較的使い勝手が良いです。
グローバル版のスマホはその他の国内版よりも機能が充実しているので,もし始めて海外スマホを購入するならなるべくグローバル版のものを選びましょう。
ですが,大陸版を購入するメリットとして大陸版はグローバル版よりも安く購入することができます。
海外版のスマホを買うメリット
日本では買えない機種も買える
高性能な機種が格安で買える
カメラのシャッター音がならない
余計なプリインストールアプリがほぼない
それぞれ簡単に説明します。
日本では買えない機種も買える
海外版のスマホは様々な事情によって国内で販売されていないことが多いです。
ですので海外スマホは日本で販売されているスマホ以上に様々な選択肢からスマホを選択することができます。
また、国内で販売されている同じスマホでも海外版と国内版では微妙に仕様が異なることがあります。
高性能な機種が格安で買える
海外版のスマホを購入する大きなメリットの一つとして、高性能な機種が格安で買えることにあります。
例えば最新スマホに搭載されているハイエンドSoCであるSnapdragon 8 Gen 3を搭載しているスマホを国内で購入しようとすると安くても10万円前後はかかってしまいます。
ですが、海外版のスマホであれば6、7万円でSnapdragon 8 Gen 3を搭載しているスマホを購入することができます。
なのでメインとして使うスマホだけでなく、例えばゲームをするためのスマホを安く購入したい方や、サブスマホに高性能なスマホが欲しい方には、海外版のスマホという選択肢もおすすめとなります。
具体的な価格の安いSnapdragon 8 Gen 3搭載スマホは下記をご覧ください。
また、基本的には同じ機種のスマホでも海外版のほうが安くなることがあります。
ですが、おサイフケータイなど国内で快適にスマホを使うために必要な機能が削られていることもあるので、そういったところをしっかりと確認して購入しましょう。
カメラのシャッター音がならない
国内で購入したスマホは撮影時それなりに大きい音のシャッター音がなります。
海外版のスマホはほぼすべてのスマホでシャッター音をON,OFFできます。
ですのでシャッター音を気にしないでカメラアプリを使うことができます。
余計なプリインストールアプリがほぼない
国内のスマホ特にキャリア版では消すことのできないキャリアのアプリがあることが多いです。
これらはとても鬱陶しいものになります。
海外版のスマホにはこのようはアプリはほぼなく,あったとしても消すことができるものがほとんどです。
海外版のスマホを買うデメリット
ある程度の知識が必要
技適マークがない機種もある
国内で使える機能やサポートが受けられないことが多い
おサイフケータイに対応していない
それぞれ簡単に説明します。
ある程度の知識が必要
海外版のスマホを扱うには,スマホに関するある程度の知識が必要になります。
性能やスペックはもちろん,対応バンドやGMSの有無にVoLTE対応,言語の設定などいくつかのものをしっかりと確認してから購入する必要があります。また場合によってはROM焼きでのグローバルROM化なども必要になってきます。
これらの単語の意味が分からないのであれば知識をつけてからの購入を推奨します。
技適マークがない機種もある
海外版のスマートフォンは基本的に技適を取得していません。
技適マークのない端末でモバイルネットワークにつなぐことは電波法違反になる恐れがあります。
ですが別の海外の規格に合格していることが多く,スマホから発する電波も微弱で電波妨害が起きてしまうという実害がないのでこの法律で検挙されることはほぼ確実にありません。
しかし一応法律違反には変わりありませんので使用する際は個人の判断に委ねます。ですのであの模様に意味を見出すことができないという考えもできてしまいます。
国内で使える機能やサポートが受けられないことが多い
海外版のスマホでトラブルがあった際は基本的にサポートを受けることは難しいと考えてください。
購入先によってはある程度対応してくれる場所もありますが、国内のメーカーでは海外版のスマホのサポートを対応していないことがほとんどですので、やはり国内で買うほどのサポートは受けられないとお考え下さい。
おサイフケータイに対応していない
海外版のスマホは基本的におサイフケータイを行うのに必要なFeliCaが搭載されていないというデメリットが存在します。
ですので、日常的にSuicaやiDなどの決済を多用する方には、海外版のスマホは向いていないと考えています。
ですが、海外版のスマホでも対応のスマートウォッチを経由したらSuicaなどの機能が使えることもあります。詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
また、NFC決済には対応していることがほとんどですので、クレジットカードのタッチ決済を使っている方は海外版のスマホでも問題なく決済をすることができます。
海外版のスマホを購入する際の注意点
海外のスマホに関する注意点を簡単に紹介したいと思います。
海外版のスマホを選ぶ際は下記のことが重要となります。
- スペックを確認する
- グローバル版かどうかを確認する
- GMSの有無を確認する
スペックを確認する
スマホ選びではスペックを確認することがとても大事になってきます。
そこでスマホのスペックで見ておきたい要素を紹介したいと思います。
SoC
RAM,ROMの容量
ディスプレイの性能
カメラ性能
バッテリー容量
対応バンド
技適マーク
防水防塵
おサイフケータイの対応
特に性能に直結するSoC、RAM・ROMの性能については最低限しっかりと確認しましょう。また、海外版のスマホを選ぶ上で重要な対応バンドも忘れずに確認しましょう。
特に海外版のスマホの比較的安いものの中には、SoCなどの性能が著しく低いものがそれなりにあります。
それはお世辞にも良いスマホとは言えずただただ低性能で使いにくく、ストレスの溜まるスマホとなってしまいます。
ですので、価格だけでなく性能(特にSoCは)もしっかりと確認しましょう。
SoC
スマホを快適に使えるかどうかはSoCの性能が握っていると言っても過言ではありません。
SoCとはSystem on Chip(システムオンチップ)の略称でスマホの動作に必要なCPUやGPU,通信モデムなどスマホの動作に必要なものが含まれているチップのことです。
SoCの性能が低いと動作がカクついたり,読み込みにとても時間がかかるようになったりします。
SoCの見方は様々ありますが、型番を確認して調べて選ぶことをおすすめします。
SoCについてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
RAM,ROMの容量
RAMとはRandom Access Memory(ランダムアクセスメモリ)の略称で一時的にデータを置いておく場所で、処理に必要な分データなどの書き込みが行われます。
ROMは、Read Only Memory(リードオンリーメモリ)の略称でスマホの用語においてはデータを保存する領域つまりストレージのことを指します。
RAMは容量が多いほど読み書きなどの性能が上がり動作が快適になります。
個人的には最低でもAndroid端末では8GB以上のものを選ぶことをおすすめします。それ以下の容量になっていくと動作に影響が出てくると思います。
またRAMにはLPDDRという規格があり新しいものであれば読み書きが速くなります。ですので、なるべく新しいLPDDRの規格に対応したスマホを選びましょう。
ROMつまりストレージの容量は使う人はかなり使うので,自分に合った容量を選びましょう。
またアプリや写真の容量はつねに増えていくので,なるべく余裕がある容量を選ぶことをおすすめします。
ROMにはUFSという規格があり新しいものであれば読み書きが速くなります。ですので、なるべく新しいUFSの規格に対応したスマホを選びましょう。
メモリ、ストレージについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
対応バンド
日本で販売されているSIMフリー端末は基本的に全キャリア対応が基本ですが,海外のスマホだとたまに対応していないバンドがあったりします。
対応バンドについて詳しくはこちら
またVolte対応しているかどうかも確認しましょう。これに対応していないと通話やSMSが使えないことがあります。
そのほかの性能
ディスプレイの性能 | 画面サイズや解像度、リフレッシュレートなどを確認しましょう。 →より詳しく知りたい方はこちら |
カメラ性能 | 画素数だけでなく、センサーや画像処理能力を総合的に判断しましょう。 →より詳しく知りたい方はこちら |
バッテリー容量 | バッテリーサイズ(~mAh)を確認しましょう。 |
技適マーク | 技適マークの有無を確認しましょう。 |
防水防塵 | 防水防塵性能の規格(IP~)を確認しましょう。 →より詳しく知りたい方はこちら |
おサイフケータイ・NFC対応 | NFC決済・おサイフケータイに対応しているか確認しましょう。(海外版は基本的におサイフケータイ×) →海外版でのスマホ決済をより詳しく知りたい方はこちら |
グローバル版かどうかを確認する
先述した通り、海外のスマホにはグローバル版や大陸版という中国での使用を想定されているものなど地域によって異なるバージョンのものがあります。
価格が安いので、中国版のものをつい購入したくなってしまいますが注意点もあります。
これは特にXiaomi製のスマホなどに見られますが、日本語に対応してしていなかったりしています。やろうと思えば日本語も使えますが設定などが結構大変だったりします。
さらに、対応バンドもグローバル版より少ない傾向にあります。
ですので、海外のスマホに慣れていない方はグローバル版の購入をおすすめしています。
GMSの有無を確認する
GMSとは「Google モバイル サービス」のことです。これがないとプレイストアなどをはじめGoogleのサービスがすべて使えません。
Googleアカウントにすらアクセスできないので普段使いが不可能です。
ほとんどのスマホは対応しているのですがHUAWEI系列の会社では対応していないまたは使う際に難しい設定をしなければならないことがあるので気を付けましょう。
海外版のスマホの購入先
海外版のスマホには様々な購入先がありますので、代表的な購入先を紹介したいと思います。
海外の通販サイトを利用する
一番オーソドックスな方法の一つに海外の通販サイトを使って購入するものがあります。
個人的におすすめなサイトに
があります。
Aliexpress
Aliexpressはアリババが運営しているサイトです。主に海外向けに運営されています。
スマホ以外にも色々な雑貨や日用品,家電など様々なものが格安で販売されています。
様々なショップが商品を販売しているのでショップによっては発送が1ヶ月ほどかかってしまう場合もあります。
サポートもなどもしっかりしていますが全体的に対応に時間がかかる傾向にあります。
京東
京東(ジンドン)はアリババが運営する中国第3位の大手ECサイトです。そんな京東ですが日本への発送も可能です。
メーカーが直売で販売しているので,価格も安く発送も海外サイトということを考えれば早いです。
クレジットカードも使えてサポートもしっかり対応してますが日本語に対応せず中国語での表記なのでややハードルが高いです。
Etoren
Etoren.comはシンガポールと香港でスマホなどを取り扱っている海外通販サイトです。他の二つのサイトと違って日本語にも対応しており,比較的扱いやすいサイトになっております。
日本に倉庫を持っていますので発送も速く早ければ数日,遅くても一週間程度で商品が到着することが多いので発送も速いです。
また製品の修理や保証にも対応しておりサポートの面も安心です。ですがその分少し割高な傾向にあります。
まめこmobileで購入する
まめこmobileは海外版スマホや国内版スマホの中古品を取り扱っていたり、海外から海外版スマホの取り寄せを行っているショップです。
海外から輸入したスマホを取り扱っているショップになり、希望のスマホの注文もすることができるので気になる方はお問い合わせをしてみましょう。
中古品も取り扱っており,サポートや保証も手厚いので、海外のスマホを購入する際は一度サイトを除いてみましょう。
中古品を購入する
海外版スマホは新品で購入する以外にも中古品を購入する方法もあります。
中古品なら新品よりも安く買えるので海外のスマホをとりあえずで買ってみるのにおすすめです。
中古品購入の際の注意点はこちら
中古品のスマホもフリマサイトや実店舗など様々な場所で取り扱いがありますので、それぞれ簡単に紹介したいと思います。
フリマサイトで購入する
フリマサイトでは,海外スマホの中古品も探せばそれなりに出てきます。中古品だけでなく未使用なども販売されていますが,ものによっては少し割高なものもあります。
海外サイトで購入すると届くのに時間がかかりますが,フリマサイトなら比較的直ぐに商品が手元に届くのが利点になります。
ですがフリマサイトでの購入は慣れていない方ですとトラブルなどが起きてしまうことがありますので,利用する際は気をつけましょう。
中古スマホショップの実店舗などで購入する
フリマサイト以外にも中古スマホショップでもたまに海外のスマホを取り扱っています。ワールドモバイルやイオシスなどで取り扱っております。
フリマサイトでの購入と違い,実店舗では実物を確認できたり,購入後のサポートも例えばイオシスでは,商品ランクに応じて最大6ヶ月の長期保証を実施しているなどちゃんとしているところが多いのでのでもし近くに店舗販売があればスマホも見に行ってみましょう。
ただし,サポートなどが手厚い反面,少し割高感がある感じがします。ですが,中古スマホを購入するのに慣れていない方は実店舗や中古ショップでの購入をおすすめします。
価格が高い分は保険料だと思えばいいぜ!
また公式サイトからも購入することができますので,実店舗に行けない方でも購入することができます。
他におすすめの中古スマホショップ,ショップの選び方が知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ
今回は国内未発売の海外製スマホの種類とメリットとデメリットを解説しました。
海外版のスマホは知識がないと取り扱いが難しいですが,国内で発売されていない様々な機種を楽しむことができます。
ですので、興味を持たれましたら海外版のスマホの購入を検討しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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